夏の終わりに。
雨の後、暑い日が戻ってきたとある日、塀の隙間から伸びたグリーンをむしることにした。なぜなら翌日がごみの日だから。
昨年は可憐な白い花のグランドカバーが勝手に伸びていたので今年も同じかと思いきや、違うのが2種類。花はなく葉だけが茂っている。
初夏に伸び始めているのに気づき涼しげでいいか、と放置していたが、伸びすぎた。
どれどれ、と手袋をして引っ張ってみると、敷いてある小石が付いてくる。よく見てみると吸盤のようなものでくっついている。こうやって固定しながら伸びていくんだな~、へ~すごいな~、と思ったのも束の間、小石外すのが面倒。なかなか強くついていて吸盤部分が小石に残る。ここから再生するのかな?ま、いいや、次、と手を伸ばして掴んだのは小さなバッタ。キレイな緑色ですっかり同化しており掴んだその瞬間まで気付かなかった訳で、掴んだ瞬間の何とも言えぬ感触、あ~~、と拍子の抜けた声をあげて尻もちをつきましたとさ。
虫、だめ。ダメ。幸い力を入れてなかったので潰すこともなくバッタはどこかに行ったのですが、あの感触、もう二度と味わいたくない…。手袋様様です。本当に素手じゃなくて良かった。
気を取り直して小石を取り除き、だいたい取り終えたのでもう1種類の方に移る。こちらは吸盤や巻きツルはなく楽勝は楽勝だけれど、茎から根を増やしていくタイプでしっかり生えていて結構土が散らばってしまった。水を撒いてごまかして終了。
来年は何が生えてくるかな?