マメ！

マメ。性格のことではない。なんならズボラなのですぐに部屋は散らかり大変ズボラなので片付けるのも一苦労なのだ。

なんでズボラなのか考えてみたところ、自己中心的な性格が見えてきた。自分の欲求以外面倒なのだ。例えばご飯を食べるにしても、お腹が空いたからそれを満たすために作るなり、買ってくるなりして食べるのだが、そこは面倒でも踏まなければならない手順なのでクリアできるがその後の片づけは空腹という欲求を満たしたため無関係の事柄となる。片づけは私の欲求にはないので放置がちになるが人間がダメになりそうなのでテンションが高い時に勢いで片付ける。爪切りにしたって同じだ。爪を切りたいから爪切りを準備する。爪を切ったら爪切りはどうでもいいのだ(しぶしぶ片付けるようにはしているが)。何事に対しても同じでやりっぱなし、使いっぱなしが多い。ズボラの鑑だな。

外ではご迷惑をお掛けしないよう努力いたします。

さて、ズボラでも早起きする日もある。ヨーグルトなんかを食べ、コーヒーを飲み、ちらっと時計を見る。まだぜんぜん早い。ふと回覧板が目に入る。よし、散歩がてら出しに行こう。散歩なので遠回りをする。知っているようで知らない道。タンポポが在来か外来かチェックする。外来優勢。田圃を見れば田植え準備で水が引かれている。平和。藤が咲いていて、お～咲いてるなぁ～と独り言。

歩を進めると第一村人に出会った。農家マダムが挨拶をしてくれ、こちらも挨拶を返す。どこのおねーちゃん？○○のです～。あ～、あそこの～。そうだこれあげる。と言って突如差し出されたマメ、まめ、豆。スナップエンドウを頂いたのだ。きちんと袋に包まれたそれは農協等に出される商品なのだろう。整った大きさに綺麗な緑色。お礼を言って帰る。

お昼に早速茹でたのだが、たまたま来た甥が黙々と食べてきってしまった。美味しかったに違いない。特別好物でもないので美味しかったのならいいか、マダム、ごめん、ありがとう。きっと美味しかった。なんてことがあった翌日、今度はお隣さんからスナップエンドウを頂く。なんたる奇跡。旬て素晴らしい。

これまた茹でて半分はお塩で頂いた。採れたても相まって美味しい。もう半分はだし醤油、オイスターソース、ハチミツ、七味を合わせたものに漬けて冷やしておいた。これがまた美味しい。めんつゆでもいいかも。

ひょいっとお裾分けをくださる人柄の良さに触れ心が温まり、以前よりスナップエンドウの好感度がアップしました。というか、こんなに美味しいことを知らなかったのです。ぜひ、旬のうちにご賞味あれ。